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職場に早く慣れなきゃと焦っていますか?
入社日、”早く仲良くなろう”と思う人は多くいるだろう。
入社してまず誰もが思うことでしょう。
結論から言うと、”絶対に焦ってはいけない”と私は思う。
自分が思う「いい新入社員」と、まわりが思う「いい新入社員」が
100%合致するなんてことは奇跡に近い。
相手が2、3人ならまだしも、20~30人全員にいい印象を与えようとするのは難しい。
ひねくれた社員だって2、3人いるかもしれない。
実際、そんなひねくれ社員とは、
仲良くなりすぎないようにしようとしている人の方が働きやすいと思う。
例えば一般的に、大声で挨拶することはよしとされると思う。
でも、新しく入った会社の先輩に一般的な感覚があるかどうかなんて入社当初はわからない。
例えば配属先に10人社員がいて、
9人に好印象を与えたとしても、残りの1人は頭悪そう。暑苦しそう。と感じるかもしれない。
そして、その1人が教育係なんてこともあるかもしれない。
1人の好かれるべきひとにハマらなければ、
その他大勢に好かれてたとしても、結局辛い思いをする。
なんの問題もなく、ストレスないように仕事をしたいと考えてるのならば、
郷に入れば郷に従えを徹底しなければならない。
”自分はできる人間です”と見せつけるより、気に入られる方がまずは無難なのだ。
入社日:クセあり先輩6人に挨拶
入社初日、とりあえず大声で挨拶を心掛けた女性新入社員・Sさん。
事務所に入ると、まず第一声にハツラツとした声で「おはようございます!」と挨拶をする。
男性社員Aは、元気でいいね。会社が明るくなる!と褒めていた。
女性社員Bは、若いな、、、。と少し苦笑い。
男性社員Cは、かわいいなあ。デレデレしてると思われたくないからドライにいこう。と決意。
女性社員Dは、いい子そう!友達になれるかもと興味津々。
男性社員Eは、ちょっと馬鹿そう。すぐ辞めるだろうな。と思いながらも爽やかに挨拶。
女性社員Fは、興味なし。
入社初日、ランチタイムになり、AとDが話しかけてくる。
一緒にランチにいき、不愛想な上司について忠告してくれた。
「なにかあったら私たちに相談してね」と言われ、初日で不安だったSさんはすっかり気を許す。
入社1カ月:声をかけてくれる先輩とばっかり話している・・・
1ヶ月後、気のせいかもしれないが、CとFになんだか嫌われているような気がする。
Dとふたりでランチに行ったときに相談してみる。
Dから「気にすることないよ、変な人たちだから。前もね・・・」と噂話を聞く。
Aからはよく飲みに誘われるが、入社して早々男性とサシ飲みは気が引けるので、Dも誘い3人で。
入社3カ月:だんだんまわりのキャラクターがみえてきた
3ヶ月後、段々とまわりのキャラクターがわかってきた。
男性社員Aは、さぼり癖がある。まわりはイライラしてるが、Aはお調子者で気付いていない。
女性社員Bは、社内のことならなんでもわかっているお局さん。
男性社員Cは、話しかけてはこないものの、なにか質問するととても丁寧に教えてくれる。
女性社員Dは、とびぬけて明るいが、噂好きでよく陰口をいっている。
男性社員Eは、トップ営業マン。でも上司とあまり仲良くない。
女性社員Fは、打ち解けるとおもしろい人。さっぱりした性格で、プライベート重視。
新入社員Sは、お調子者Aと噂好きDと3人の行きつけの店をつくり、
このメンバーで飲みにくるのが習慣となっていた。
入社6カ月:めんどくさい人間関係に巻き込まれてる?
しかし、6ヶ月後、会社にも慣れた新入社員Sは、お調子者Aと噂好きDの対応に困っていた。
お調子者Aからは、
「これ内緒で、通しといて~!」
「このファイル、俺アクセス権限ないんだけど開いてみてくれる?」
とアウトな頼みごとをされるようになった。
新入社員Sが断っても、「大丈夫、大丈夫!いつもそうしてたから!」
「なんかあったら、俺に言われましたって言っていいよ」と押し切られてしまう。
新人が先輩に頼まれて断れるはずがないし、
他の人に相談するもの告げ口みたいだし、
「今回だけですよ、、、、」と応じてしまう。
噂好きDからは、さっぱりFの悪口を毎日言われてウンザリ。
新入社員Sは、さっぱりFともっと仲良くなりたいと思っているが、
噂好きDからは完全に同志だと思われているから、さっぱりFに話しかけづらい。
お局さんBは、噂好きDとさっぱりFの関係について、
噂好きDが悪いと思っているが大人の対応をしている。
私も噂好きDと同じだと思われたら嫌だなと悩んでいる。
ここから、お調子者Aと噂好きDから距離を置くのは難しいだろう。
人間関係が壊れ、後輩である新入社員Sは仕事がやり辛くなるかもしれない。
何も知らないまわりの人からしたら、
新入社員Sの様子が急に代わり、薄情だと思われかねない。
やっとわかった・・・仲良くすべきだった人
では、誰と仲良くするべきだったのか。
この場合、おそらく、B、Fあたりと程よい距離間で仲良くするのが、
新入社員Sにとっては一番仕事がしやすくストレスも少なかっただろう。
お局さんBは、なにかと頼りになるし、味方になってくれると心強い。
そして、へこへこしていても誰も何も思わない。
会社の長老への当然の対応であり、彼女にはみんながそうしていた。
好きでも嫌いでも。
さっぱりFは、プライベートのオンオフがはっきりしており、
仕事以外で連絡してきたりはしない。
誰に対しても基本ビジネスライクだが、たまに出る一言にはユーモアのセンスを感じる。
いい距離間を保てば、付き合ううえでストレスが一番ないかもしれない。
まとめ:仲良くすべき人を見極めるまで時間をかけていい!
新入社員Sは、会社に早く慣れようとしたために、話しやすい人から近づいてしまったのである。
もちろん、入社したばっかりの時に声をかけられたら、ありがたく応じるべきだと思う。
何よりも、緊張している新入社員からしたらすごく嬉しいし、救われたような気持ちになる。
でも、決して急いで距離を縮めてはいけないと私は思う。
だれにでも同じ態度で、常に笑顔で、ゆっくりと人間観察してからひととの距離を決めていくべきだ。
どれだけ仕事の内容が好きで、自分の得意分野であったとしても、
人間関係がうまくいっていなければ仕事を楽しめない。
友達をつくる必要はないのだから、とにかく自ら敵をつくらない人になるのだ。
無駄な人間関係の悩みはなくすことに徹底しましょう!
番外編:ほかにも相談すべきでない人もいた?
ADの対応に困っていたとき、間違えた相手に相談していたら?
①質問をすると丁寧に対応してくれたC
優しさに甘えてCに相談していたら?
丁寧Cは、入社当初、新入社員Sを”かわいい”と思っていた。
頼られたことで自信をもち、新入社員Sに好意を持っていたかもしれない。
先輩・社員からの好意ほど頭をかかえるものはない。
相手に悪気がないところがまた面倒だ。
②頭の切れるトップ営業マンE。
的確なアドバイスをくれるかもしれないと思ってEに相談していたら?
目の前の問題は解決するかもしれないが、
トップ営業マンEは、上司から嫌われているために、
また別の問題に巻き込まれる可能性あり。
仲良くなりすぎると、上司からの自分の印象に影響するかもしれない。
どちらもいい人かどうかはさて置き、さわらぬ神に祟りなし。
自分からあえて飛び込む必要のないと思う。
程よい距離間とは難しいが、ひとつとして同じ状況はないのだから、
やはりゆっくり時間をかけて見極めるしかない。
コミュニケーション能力とは、誰とでもすぐに仲良くなる能力ではなく、
それぞれに合った距離感をわかっている能力でしょう。
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